in and outside of the house
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年賀状の言葉
松飾りも取れて、それを御霊様に持って行って焚いて。街からも家の中からもお正月の香りが消えてゆく。パラパラと遅れてきていた年賀状ももう終わりかな。
毎年その年に来た年賀状をリボンで縛って箱の中にしまう。つぎに読むのは今年の暮。
今年も様々な新年のご挨拶をいただいた。facebookから、年賀状から。facebook
の挨拶は生き生きとダイレクトに今年の抱負を語りかけてくる、臨場感いっぱいのメッセージ。一方年賀状は心にとまる時間が長い。それぞれの賀状を手にしてしばらくの時間その人のことを思う。賀状は様々なことを私に語りかけてくる、気づかせてくれる。一行添えられた言葉からその人の優しさ、思いやりの深さを。生活の変化を。年月の流れ、私との距離を。数年間一度も会わずただ賀状だけの付き合いとなった友。賀状ごとに家族や孫が増えている知人。
それぞれの賀状はその人の今を生きていく姿、そして送り手と私との間に流れた時間、これから流れるであろう時を思い起こさせてくれる。
印刷のみの年賀状は得てして冷たいが、たった一行の言葉だけを送ってくる印象深い年賀状もある。言葉の持つ可能性、温かさ、広がりを感じさせ、言葉の持つ力を年の初めに考えさせてくれる年賀状だ。
ボトルに中の幸せ
 思いもかけず貴重なお酒を頂いた.桝田酒造店の満寿泉.磨りガラスのボトルを問うして淡く色ずいた液体が柔らかく揺れている.ラベルはシンプルな白地、そこに男手の墨文字でぶっきらぼうに書かれている.『平成23年 11月23日 搾り 仕込み第一号』生まれて初めての日にちも何もかんも解った初搾り。大切に隠し持ってこっそり楽しむつもりが、ついつい友人達の集まりで、気が大きくなって、「一口ずつよ」と念を押しながら20人が一口ずつ、楽しい体験を共有した.ボトルは空になってしまったけれど、あの何ともいえぬ、表現すると限定されてしまいそうで口にでこない味わいの幸せは未だボトルの中に残っている。
心に響く光と影
 今日は素晴らしい天気。昨日とは打って変わって光り輝く木々の葉、太陽の光が当たるるとこうも違うのかと、驚かされる。わたくしの小さな庭にも様々な秋の色が溢れている。こんな時、
人間も自然の一部だと強く感じる。気持が高揚し、広がり、風に舞う落ち葉を追いかけた幼い頃に帰って、光に満ちた空気の中をどこ迄も歩いて行きたいという思いに駆られる。無表情なアスファルトの道も、太陽の光を受けて、輝く川のようだ。窓から注ぐ光が私に、机の上に光の波紋を広げ、外に出ようと囁きかける。
再び穂積生萩
 
今日は冷たい雨。いつもごはんをあげている外猫達は寒そうだ。家では外の猫を内の猫と区別して、「裏ニャン族」と呼んでいる。此れからの季節は裏ニャン族にとって過酷な季節。でも、恋の季節でもある。で、寒く、暗く、一面の雨に降り込められた朝にこの歌を。

ー痩せはてて石渡りゆく猫 一瞬 振り返るなり 泣いているなりー

この歌はたまたまわたくしが,穂積生萩の歌集を買うきっかけとなった歌。それ迄わたくしは彼女の存在を知らなかった。何かの雑誌の新書紹介に、この歌がタイトルにあり、引き込まれてしまった。猫好きの魂を引き込む様な歌だったから。其の後彼女の履歴を呼んでますます感動してしまった。彼女はあの、折口伸夫(釈迢空)の門下だった。

穂積生萩葉くり返し読む愛読書
 久しぶりに穂積生萩歌集を開いた.歌集の題名は『猫と男達』彼女の真摯で強い愛の表現には魅惑させられると同時にたじろいでしまう。自分にもその様な感情の片鱗はあるかもしれないが、また、あって欲しいと思うのだが・・・そこにいる猫,そこにいる男,彼女の心の熱い動悸がストレートにわたくしの胸に入ってくる。
晩春の午後、穂積生萩歌集を読む
穂積生萩歌集『猫と男達」
初冬のgarden
 derikの庭とは比べ様がない異なった生命力に満ちている,私の庭。桜の大木、ヤマモミジの大木。この紅葉はわたくしが生まれたときにはもう我が家の庭で存在感を発揮していた。わたくしが幼いときに最初に見た恐い夢の中にこの紅葉がもう出演していた。小さいとき兄達が,この木に登るのをいつも羨ましく下から見上げていた。derekの庭は荒涼とした空気の中で視界を遮るのは,豪華客船の様に夜、光を放つ原子力発電所だけ。荒い海風に空気は荒れた麻の布の様にささくれだっている。温暖で湿度に満ちた空気の、私の庭、大都会東京の新宿副都心の中にある小さな小さな、命の庭。しかし、「パラダイスは庭に宿る。そして私の庭に宿る」の意味では同じ。
derik jarman's garden

derek jarman's garden
 デレクのこの本に強く引かれる理由はなんだろう。近くに見える唯一の建物、原子力発電所。
荒涼たる海岸。沢山の人と舟を飲み込んだ荒海。そこに生える海キャベツについてかれはこんなふうに書いている。『海キャベツ(クランベ・マリティマ)はネスいちばんの優れものだ。イギリスのどこよりも、タンジェネスに多い――海キャベツは浜の舟と舟の間に生える。クランペは食べられるが、放射農学者に聞いたところでは、原子力発電所からでる放射能をいちばん蓄積しているのがこの植物だそうだ。』海キャベツは白い無数の花をつける。緑溢れる日本の福島は荒涼としたダンジュネスよりもっと放射能に満ちている。見えない荒涼。
derek jarman's garden
 デレクのこの本に強く引かれる理由はなんだろう。近くに見える唯一の建物、原子力発電所。
荒涼たる海岸。沢山の人と舟を飲み込んだ荒海。そこに生える海キャベツについてかれはこんなふうに書いている。『海キャベツ(クランベ・マリティマ)はネスいちばんの優れものだ。イギリスのどこよりも、タンジェネスに多い――海キャベツは浜の舟と舟の間に生える。クランペは食べられるが、放射農学者に聞いたところでは、原子力発電所からでる放射能をいちばん蓄積しているのがこの植物だそうだ。』海キャベツは白い無数の花をつける。緑溢れる日本の福島は荒涼としたダンジュネスよりもっと放射能に満ちている。見えない荒涼。